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「ありがとうございます」が言えない理由
ありがとうございますが言えない、とお悩みの方が多くいらっしゃいます。
出だしの「あ」が詰まって声が出ない、というお悩みですが、うまく言えない理由とは?心理的なものでしょうか?
声が詰まって出にくくなることがある場合、「声帯とリズム」が関係しています。
挨拶で声が詰まってしまう
接客のお仕事をされている方や、電話のお仕事をされている方、
もちろん仕事以外の、日常でよく使う言葉ですが、挨拶で声が詰まってしまう方は多くいらっしゃいます。
詰まる言葉の代表例
- 1.ありがとうございます
- 2.おはようございます
- 3.いらっしゃいませ
声帯を締めてしまう現象
声が詰まってしまう場合は、「言葉が詰まる、第一声の声が出ない原因と改善方法」のように、声を出す瞬間に、力が入り、「声帯を締めてしまう」という現象が起きています。
声帯を締めてしまうのであれば、力を抜くことが望ましいのですが、詰まってしまう方にとっては、力を抜く、ということは容易ではありません。
「声帯とリズム」が関係しているという内容は下記の通りです。
声帯とリズム
手拍子で、パン・パン・パン・パン と4回叩いてみてください。
次に、「ありがとうございます」と言いながら、手を叩いてみましょう。
パン パン
ありがとう/ございます
「あ」と「ご」の部分で、「パン」と手を叩いていることが分かります。
「あ」の出だしの声が出づらくなるのは、言葉の特性として、2つの要因が考えられます。
2つの要因
- ・1拍目にあるので、はっきり言わないと出ない
- ・構えてしまうことで、声帯が締まってしまう
どうもをプラスすると言える
例えば、どうもありがとうございます、と「どうも」をプラスすると言いやすくなる場合があります。
これは、前の言葉から繋げることで、「あ」の声を出やすくする状態にしている、というもの。
1拍目をはっきり言い過ぎることで、力も入りやすくなるもの。力が入れば、「声帯は締まってしまう」ので、呼気が上手く通らず、声が詰まってしまいます。
それでは、どうするか、「リズム」を変えます。
言うタイミングを変える
楽に言えるようにするには、「あ」を一泊目で出すのではなく、「り」を一拍目に持ってくる様に出してみます。
「あ」を小さく言い、「り」を強調して発音してみましょう。なんとなく「りがとうございます」と言っている気分になると思います。
「り」にアクセントを置くことで、出だしの「あ」に力が入らないようする方法です。
根本的改善に必要なこと
声が詰まってしまう場合は、出だしの言葉をいかに楽に出すか、ということが改善の上で重要ですが、出す瞬間に、「声帯を締めてしまう」という現象が起きています。
「言うタイミングを変える」という上記の方法は、噛まずに言えるようにするもので、付け焼き刃的存在ですが、すぐに、噛まずに言いたい場合には、とても役に立ちます。
「言葉が詰まる、第一声の声が出ない原因と改善方法」の通り、これらの根本的改善には、出だしの声をいかに「楽」に出すか、というトレーニングが必要です。
脳に記憶させる
声が詰まってしまう場合、しっかり言わなくては、と思い過ぎたり、相手に失礼にならないように、はっきりと言わなくてはと思うなど、精神的に、繊細な方がなる印象があります。
脳が「声が詰まる」という回路を作ってしまっていますので、一旦詰まってしまった場合は、出せる状態を作り出す事が大切。
詰まらずに声を出す事ができれば、脳が「言える」という新しい回路を作りますので、あとは、成功体験を増やすことに専念。
まとめ
まずは、練習の際に、声が出せる状態を作り出してから、それを日常の場面で、使ってみます。
ありがとうございますが言えない場合は、脳が「言えない」という回路を作ってしまっていますので、「言える」回路を作ることがポイントです。
最初は、以前と同じように、詰まりやすい事もありますが、練習をしていることで、声は出しやすくなっていますので、何度かすると、詰まらずに、声が出る確率が上がってきます。
それを繰り返すことで、「言える」ようになり、一旦言えると、脳が「言える」と認識するので、気にする事がなくなる位、言えるようになるものです。
オンラインレッスンでトレーニングも可能です。