【声優】ボイスサンプルの作り方は?滑舌や声に注意した原稿の作り方とは?

【声優】ボイスサンプルの作り方は?滑舌や声に注意した原稿の作り方とは?

声優のお仕事をされている方や、声優を目指している方から、ボイスサンプルを録るのでチェックをして欲しいとトレーニングをすることが多くあります。

ボイスサンプルの原稿を確認すると、良いパターンと悪いパターンの2つがあります。

それでは、ボイスサンプルの作り方は?滑舌や声に注意した原稿の作り方とは?滑舌や声をよく聞こえさせるためのボイスサンプルの作り方を、滑舌を治す専門家がご紹介します。

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Q、【声優】ボイスサンプルの作り方は?滑舌と声を良く聞かせる原稿の作り方とは?

Q

【声優】ボイスサンプルの作り方は?滑舌と声を良く聞かせる原稿の作り方とは?

A

原稿のリズムを考える

A、原稿のリズムを考える

ボイスサンプルを作る時には、原稿のリズムを考えることが必要です。

言葉にはリズムがあります。例えば、セリフを言う時に「今日はりんごとバナナだよ」はリズムが良いが、「今日はりんごと青いブルーベリーだよ」はリズムが悪く感じるなどです。

○良い例

今日はりんごとバナナだよ

×悪い例

今日はりんごと青いブルーベリーだよ

それでは、聞こえ方が良いパターンと悪いパターンをご紹介します。

良いパターン

ボイスサンプルの良いバターンは、自分の声の特性が分かっていて、声とキャラクターが合っていることや、原稿のリズムが良いことです。

・自分の声の特性が分かっている。

・原稿のリズムが良い。

悪いパターン

ボイスサンプルの悪いバターンは、ご自身の声の特性が分かっておらず、低い声が特徴的なのに、高い声が好きだから高い声のセリフを作成することや、原稿のリズムが悪いことです。

・自分の声の特性が分かっていない。

・原稿のリズムが悪い。

ボイスサンプル作成時の注意点

ボイスサンプルの作成時の注意点は、1、客観的に自分の声を聞くこと、2、自分で判断がわからなくなったら、友人に聞いてもらう、3、言葉の入れ方に注意の3点です。それでは、それぞれを詳しくご説明します。

1.客観的に自分の声を聞く

原稿を作る上で、客観的に聞いて、自分の作ったボイスサンプルを「かっこいい」「かわいい」「素敵」等と思うか否かを基準に作成します。

自己満足に終わってはいけませんが、声優さんのアニメを見て、自分も声優さんになりたい!と考えたのならば、声や表現力に魅了されたことと思いますので、自分の出している「声」が魅力的に感じるかは、とても大事なことです。

注意点は、自分の声がどの高さが魅力的なのか、自分の声は高い方が聞こえが良いのに、低い声が好きだから低く出そうとしていないのか、録音して客観的に判断することも必要です。

2.友人に聞いてもらう

自分で分からない場合には、友人に聴くなどアドバイスを貰うことも良いことです。

この場合、「上手だな~」と感じる友人に聞くと、良いアドバイスが貰えるはずです。「上手」と感じるということは、その友人はリズムや声の調整が上手くできているからです。

3.言葉の入れ方に注意

セリフがなんだかしっくりこない、と感じるならば、リズムがずれていたり、言葉の入れ方に問題があります。

声優さんは自分のリズムをお持ちですので、ボイスサンプルを作る時には、練習過程で、ほぼ、訂正はありませんが、養成所の方はまだ慣れていないため、セリフ自体を修正することが多くあります。

それでは、どのようにボイスサンプルの原稿を作るのか、ご紹介します。

滑舌と声を良く聞かせるボイスサンプル原稿の作り方

滑舌と声を良く聞かせるボイスサンプル原稿の作り方をご紹介します。滑舌のコツ・テクニック、声の高さ、リズム、息の量、ブレスの位置、感性を磨く、の6つです。具体的な方法を載せています。

  1. 滑舌のコツ・テクニック
  2. 声の高さ
  3. リズム
  4. 息の量
  5. ブレスの位置
  6. 感性を磨く

1.滑舌のコツ・テクニック

苦手な滑舌がある場合は、できるだけその語句を使わないようにします。

例えば、「られる」が苦手なのに、ナレーションの原稿に「知られる」と入れると、その部分で発音がしづらくなり、思う表現ができなくなります。

「知られる」なら「有名」など言い換えることで回避します。(滑舌矯正を行うと、根本的に滑舌を改善することができます)

ただし、この方法は、まだ、滑舌が良くないが、ボイスサンプルを録らなくてはいけない!という時のコツです。

ボイスサンプルはご自身で作成ができますが、与えられたセリフ原稿は、変えることができません。

声優さんからは、お仕事の際に「滑舌が悪いことで、何度も録り直しを経験した」と聞くことが多くあります。現場で困らないよう、滑舌を根本的に改善することが重要です。

「声優になるのに、滑舌の良さは必要ですか?」にて、声優さんの具体的なお悩みをご説明しています。
声優になるのに、滑舌の良さは必要ですか?

声優になるのに、滑舌の良さは必要ですか?

エンジニアさんからの話
収録の現場で滑舌が良くない声優さんを見ると、「声優さんという声を専門としている仕事なのだから、滑舌は整えてから来て欲しい」と思うとのこと。お仕事を頂いている以上、滑舌改善は必須です。

2.声の高さ

声の高さは、低音、中音、高音、があります。

それぞれ、響のある声、ウィスパーボイスがあり、組み合わさることで、色々な声を出すことができます。

低音で響きのある声、低音で柔らかい王子様系の声、低音でしゃがれた声・・・などなど。低音1つでも色々な声を作ることができます。

まずは、原稿を作る際、自分の一番得意な「声」が生かせるセリフを作ります。

  1. アニメ
  2. ナレーション
  3. 外画の吹き替え

例えば、自分の声が「王子様系の声が得意!」なら、アニメのセリフなど、得意な声から作成します。

次に、声の高さを変えて、別の声でナレーションを作成します。録音した声がしっくりこないならば、声の高さを変えてみましょう。

自分の声がどの高さなら魅力的に聞こえるのかを把握することが必要です。このように、色々なパターンで原稿を作成します。

3.リズム

アニメやナレーション原稿を作る時に大切なことは、リズムです。

例えば、下記2つをどのように感じますでしょうか。

which is better ?
  • 輝く目元に!グレイトマスカラ。
  • 輝く目元に!1本のグレイトマスカラ。

「輝く目元に!1本のグレイトマスカラ」の場合は、なんだか「1本の」の部分が間延びしている感じがします。

「1本の」を省いて、「輝く目元に!グレイトマスカラ」としてみると、しっくりきます。これは、「1本の」の部分がリズムを悪くしていることが原因です。

このように、文章を作る際、リズムが崩れる場合がでてきます。

その場合は、読み方を変えるか、リズムを悪くしている部分を削除すると、リズムが整いやすくなります。

作成した原稿を読み、録音して聞き心地が良いか、リズムが悪くないかを確認することが重要です。

声優さんのよくある悩み
滑舌が悪いことで、リズム良くセリフが言えない、リズムが崩れると聞くことが多くあります。これは、舌がスムーズに動かないことが原因です。この場合は滑舌を治すことで改善ができます。
声優の方へ行う滑舌練習の方法

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4.息の量

セリフやナレーションを読む時の、息の量を調整します。

もし、声が弱々しく響きが足りない場合には、息の量が多く、漏れすぎています。

息の量が多いと、優しい声に変わり、息の量が少ないと、固めの声に変わります。

柔らかい声を出したいのか、強めの声を出したいのか、自分の声が活かせる息の量を確認します。

5.ブレスの位置

原稿を作る際には、ブレスの位置も重要です。

文章が長いとブレスの位置に迷いが出てきます。この位置でブレスを入れるとリズムが崩れる等の場合には、ブレス位置を変えることで解消できます。

前後のブレス位置を確認し、リズムが合わない場合には、語句を付け足したり、削除します。

6.感性を磨く

これらの調整は、ご自身の感性を磨くことでさらに向上します。

自分の中の「良い」と思う感覚が、原稿を作る際に活きてきます。

もし、何が正しいのか、どのようなリズムが良いのかが分からない場合には、まずは、好きなアニメやナレーションのセリフを真似することで、「良いリズム」を掴むことができるようになります。

まとめ

滑舌と声を良く聞かせるボイスサンプル原稿の作り方とは、原稿のリズムを考えることです。

ご自身の得意な声とリズムの良い原稿を合わせることで、聞こえ方の良いボイスサンプルを作成することができるのです。

ご自宅でも簡単にトレーニングができる、下記の滑舌トレーニングもお試しください。

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