緊張すると声が震えてしまうことはありますか?
日常会話では気にならないのに、電話やプレゼンなどの場面で、緊張で声が震える場合、声帯と呼吸のバランスの崩れが起きています。
緊張で声が震える時の止める方法はあるのか、発声・滑舌の専門家が詳しくご説明します。
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Q、緊張時の声の震えを止める方法はありますか?
緊張時の声の震えを止める方法はありますか?
はい。方法はあります。
A、はい。方法はあります。
緊張時の声の震えを止める方法はあります。
声が出る仕組みとは、声帯に呼気が当たって声帯振動が起きることで、音が作られています。
緊張することで声が震える場合には、この声帯と呼吸のバランスの崩れが起きています。
緊張時に声が震えてしまう仕組み
緊張時は、普段の呼吸の流れと声帯の閉じ方に変化があります。緊張すると呼吸が浅くなり、息を吐く動作が少なくなります。
息を吐かないと息を吸えない状態となりますが、緊張すると、上手く息が吐けなくなり、声帯だけが閉じようとすることで、結果声の震えが起きます。
声帯は力が入ることで、閉じる仕組みですが、緊張時は力が入っているため、余計に力が加わり、また、息も流れないことで、声の震えを引き起こしています。
声の震えを改善するために、一番効果的な方法は「息を流す訓練をすること」です。
緊張時の声の震えを止める方法
緊張時の声の震えを止める方法は「息を流す訓練をすること」です。緊張時は声帯振動が上手くできないことで声が震えるため、息を流す訓練をすることで声の震えを止めることができます。
息を流すための5つの訓練方法をご紹介します。
緊張時の声の震えを止める5つの方法
- 息を吐く方法
- 息混じりの声を出す方法
- 大きめの声を出す方法
- 腹式呼吸を鍛える方法
- グーパーグーパーで緊張を緩和する方法
1.息を吐く方法
緊張時は息を吐く動作が少なくなります。吐く動作が少ないと息を吸うことができず、苦しさも出てしまいます。
まずは、「フーーー」と軽く息を吐きます。次に息を吐いた感覚を残して「あーーーー」と発声します。
- フーーーーと息を吐く
- あーーーーと声を出す
「あ」と声を出す瞬間は、力が入りすぎないよう注意します。もし、力が入っている場合は、「フーーー」と吐く練習に戻ってください。
この動作を繰り返し、息を吐いて声を出す感覚を掴みます。
話している時に声が震えてきたら、さりげなく息を吐きます。吐く動作を練習しておくと、緊張時に瞬時にリセットをかけることができ、震えない声が身につきます。
2.息混じりの声を出す方法
声帯を締め過ぎると、地声が強くなります。喉声と呼ばれますが、緊張時にはさらに力が入るため、息を流す必要があります。息混じりの声を出す方法で解消します。は行の練習が役立ちます。ヒソヒソ話す感覚でトレーニングしましょう。
声が小さくて声が震えてしまう場合には、震えの原因が異なりますので、こちらのトレーニングは行わず、次の「大きめの声を出す方法」をご参照ください。
- はひふへほ×5回
- ひふへほは×5回
- ふへほはひ×5回
- へほはひふ×5回
- ほはひふへ×5回
3.大きめの声を出す方法
声が小さくて声が震えてしまう場合には、十分に声帯振動が起きていないことが原因ですので、大きな声を出す方法で、緊張時の声の震えを止めることができます。
小さく話すことで、さらに声の震えが目立ち、緊張が増し・・・と悪循環になることが多いため、大きな声を出すトレーニングが必要です。
自分が思っている1.5倍のボリュームで声を出してみましょう。意識するだけで変化します。
- あーーーーー (普通のボリューム)
- あーーーーー (1.5倍のボリューム)
緊張はしていないのに、声が震えてしまう場合は、別の問題が起きています。下記の「声の震えを止める3つの方法」をご参照ください。
4.腹式呼吸を鍛える方法
腹式呼吸を鍛えると、緊張時の声の震えを根本的に止めるのに役立ちます。
胸式呼吸になることで、呼吸が浅くなるため、日常的に腹式呼吸ができるように、トレーニングを行うことが必要です。
1、口を閉じ、ゆっくり鼻から息を吸います。
2、口からゆっくり息を吐きます。
ポイントは、お腹を触り、息を吸ったらお腹が膨らみ、息を吐いたらお腹が凹むという動作を覚えることです。
気が付いたら、上記の腹式呼吸を鍛える方法をすると、日々の呼吸の仕方が変わります。
5.グーパーグーパーで緊張を緩和する方法
グーパーグーパーとは、手を握って開くことです。「ジャンケンポン」をする時の「グー」と「パー」の部分です。
「グー」の時は、手をギュッと握り、「パー」で開きます。動作は必ずゆっくり行ってください。
ゆっくり行うことで、心臓の心拍数を抑制することができます。
次に発言しなければならない、と心臓がバクバクとしたら、息を吐きながら、グーパーグーパーをしてみましょう。
まとめ
緊張時の声の震えを止める方法は「息を流す訓練をすること」です。
緊張時に使えるように、日常から癖づけを行うことで、本番でも声の震えを止めるようになります。
一旦、震えが止まる状態でできるようになると、脳が「震えずに言える」と記憶し、いつの間にか震えない声で発言ができるようになります。
最初は、震えを感じることもあるかもしれませんが、まずは「言える瞬間」を作ることがとても大切です。