「ら行」が言えない、「ら行」が発音できないとお悩みの方が多くいらっしゃいます。
「ら行」は日本語の50音の中でも、舌をよく動かす発音です。「らりるれろ」が言いづらい場合には、子音の「r」の舌先の位置の間違いが原因です。
それでは、「ら行」の滑舌がなぜ悪いのか、「ら行」が言えない原因を詳しくご説明します。
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Q「ら行」が言えない原因とは?
「ら行」が言えない原因とは?
舌先の位置の間違いが原因
A舌先の位置の間違い
「ら行」が言えない原因は、子音の「r」の舌先の位置の間違いが原因です。
「ら行」が発音しづらい場合は、子音の「r」と母音「a,i,u,e,o」の発音の仕方に間違いが生じています。
子音の「r」の舌の当て方の間違いが原因で、「ラ行」が「ダ行」になったり、「らりるれろ」の単語が言えない等、「ら行」の発音のしづらさが起きています。
「ら行」の発音の特徴とは
日本語の「ら行」の発音は、舌を弾き発音することが特徴です。
子音の「r」は「弾き音」と言い、母音の「あいうえお」と組み合わさって「らりるれろ」と発音されます。50音の中でも舌をよく動かす発音です。
ここで、実際の発音で間違いが起きやすい理由は「はじき」という部分です。舌を弾こうとして、言いづらさが起きている場合が多くあります。
「ラ行」が「ダ行」になる
「ラ行」が「ダ行」になると、ら行の滑舌が悪いとお悩みの方が多くいらっしゃいます。子供も大人も、多くの方が舌の当て方の間違いにより、「ラ行」が「ダ行」に発音が変化しています。
例えば、「ラクダ」が「ダクダ」、「そら」が「ソダ」、「カラフル」が「カダフドゥ」等、言葉がはっきりと発音できないことが多くありますが、舌の中央部分で発音している場合を、口蓋化構音と言います。
発音している側も、聞いている側も、発音の混乱が起きるなど、聞き返されることが多くあります。
口蓋化構音が原因
「ら行」が言えない原因の1つは、口蓋化構音です。
本来、「ら行」は舌先を上下させて発音する音ですが、口蓋化構音の場合は、舌の中央部分を上顎の中央部分に当てて「ら行」を発音してしまいます。
舌が立ったまま発音するなど、舌に力が入りやすい場合もあり、「ら行」が「だ行」になる原因となります。
舌小帯短縮症が原因
「ら行」が言えない場合、生まれつき、舌の裏側にあるスジが短く、舌先が上顎につきづらいことがあります。
舌小帯短縮症と言いますが、あまりにも短い場合には、舌の手術をすることがあります。
しかしながら「滑舌は手術で良くなるのか?」の通り、手術をしてもしなくても、現状の舌の長さで、ら行の発音を良くすることは可能です。
ら行の滑舌練習に巻き舌はNG
「ら行」の滑舌練習のために、巻き舌を練習しています、と伺うことがあります。
「ら行」の滑舌練習に巻き舌はNGです。
舌を巻く動作は、「ら行」の発音に必要がないこと、また、巻く動作をすることで、「られる」がさらに言いづらくなることがあります。
インターネットの情報の間違い
生徒さんから、『インターネットに書いてあった「ら行」の発音の位置で練習をしていますが、うまく言えません。』と伺うことが多くあります。
皆さん「何度練習しても、言えない」とお悩みですが、実は、その発音の位置自体に間違いがあることが原因で、改善することができていません。
発音は、正しい位置でトレーニングを行うと、効果が必ずありますので、うまく発音できない場合には、トレーニング内容を見直すことが必要です。
まとめ
ら行が言えない原因とは、「r」の舌先の位置の間違いにより起きています。
原因は明らかですので、子音と母音の舌先の位置を変え、発音の仕方を変えることで、「ら行」の発音を改善することができます。
まずは、ご自宅で簡単にトレーニングが可能な「滑舌を良くする方法【Lesson1】舌トレーニング」をお試しください。