歯科矯正中ですが、滑舌のトレーニングは可能ですか?とご質問頂くことが多くあります。
矯正中に滑舌を治したい方や、声優や俳優等、仕事で影響が出ている方など、多くの方が、歯科矯正中に滑舌のトレーニングを必要としています。
歯科矯正中でも、滑舌のトレーニングは可能か、また、歯科矯正中の滑舌や発音の変化を詳しくご説明します。
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Q、歯科矯正中ですが、滑舌のトレーニングは可能ですか?
歯科矯正中ですが、滑舌のトレーニングは可能ですか?
はい、可能です。
A、はい、可能です。
歯科矯正中でも、滑舌のトレーニングは可能です。歯が動き始めの方から、動き中も含めて、トレーニングを行なっています。
ただし、まだ歯科矯正に慣れていない状況で、例えば、歯が動き始めの時など、歯が痛くてご飯が食べられない程の状況を除いての場合です。
歯科矯正中は、滑舌や発音が悪くなりやすいのですが、舌の位置を調整するトレーニングで、発音しやすくすることが可能です。
- 矯正装置を取る頃には、滑舌も良くしたい方。
- 矯正中に滑舌が悪くなっている方。
歯科矯正中は、なぜ滑舌が悪くなるのですか?
歯科矯正中に滑舌や発音が悪くなるのは、ワイヤーが舌に当たるなどして、舌の位置に間違いが生じることが原因です。
歯科矯正の方法は様々あり、矯正方法によっても、滑舌の悪くなる程度は異なります。
表側矯正、舌側矯正、マウスピースの矯正で、それぞれ、どの程度、発音が悪く感じるのかをご紹介します。
表側矯正での発音の変化
表側矯正は、歯の表面からワイヤーが見える、最も基本的な歯科の矯正方法です。
ニコッとすると、歯からギラギラとしたワイヤーが見えるのが特徴です。この場合の発音の変化は、舌がワイヤーに当たることがありませんので、ほとんどありません。
ただし、歯の表面に装置がつくため、装置の分だけ唇に厚みが出て、「ま行」や「ば行」など、ワイヤーに引っかかることがあります。
舌側矯正での発音の変化
舌側矯正とは、矯正装置を歯の裏側につけて歯並びを整える方法です。リンガル矯正、裏側矯正とも呼ばれます。
歯の裏、すなわち、舌側に装置をつけるため、舌に当たることが多く、舌が装置を避け、奥に引っ込むことで「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になったり、「ざじずぜぞ」が「じゃじじゅじぇじょ」になるなど、発音や滑舌が悪くなります。
ニコッとしても、歯の表面には、ワイヤーがついていないため、見た目には良いが、発音に影響が大きくあります。
継続的にこの発音を続けることで、舌の癖がつき、発音の仕方が分からなくなった、とお困りの方を多くトレーニングすることがあります。
マウスピース矯正での発音の変化
マウスピースで歯並びを整える、歯科矯正の方法があります。インビザラインとも呼ばれます。
この場合は、長時間装置をつける必要がありますが、マウスピースをつけている間は、歯に通常よりも厚みが出るため、舌の位置が通常とは異なります。
この場合も、舌側矯正の時と同じく、「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になったり、「ざじずぜぞ」が「じゃじじゅじぇじょ」となったり、これ以外の発音も、全体的にこもった発音になります。
マウスピースが歯全体を覆っているため、舌先以外の舌の奥側も、マウスピースに接触し、唾液の音も混ざる程度に、発音の悪さを感じることがあります。
声優ですが、歯科矯正中でもトレーニングはできますか?
「声優の仕事をしていますが、歯科矯正中でも、滑舌のトレーニングはできますか?」とご質問頂くことがあります。
発音は舌で作るものですので、舌の位置を調整することで、滑舌を良くすることができます。
矯正中は歯が動くため、「さ行」「ざ行」などの発音では、微調整が必要です。歯科矯正は、発音上、仕事に影響が出ますので、現在の状態で、一番綺麗な発音へとトレーニングを行うことが必須です。
俳優の方も含め、収録前にトレーニングされる方もヴォイスレッスンジャスには多くいらっしゃいます。
舌側矯正で、発音の仕方が分からなくなりました
舌側矯正は無事に終わり、歯並びは良くなったものの、発音の仕方が分からなくなってしまった、とお悩みの方がいらっしゃいます。
装置をつけたことにより、舌の癖がつき、また、以前の歯並びと変わったことが要因となり、発音の仕方が分からなくなることが多くあります。
この場合も、舌の位置を整える滑舌のトレーニングを行うことで、改善が可能です。
まとめ
歯科矯正中でも、滑舌のトレーニングは可能です。
歯科矯正とともに、滑舌を治したい方や、歯科矯正中の発音の悪さを改善したい方、また、矯正後に起きてしまった、滑舌の悪さを治したい方等、いづれも、舌のトレーニングで治すことが可能です。