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側音化構音を治したい大人の方へ
側音化構音でお困りの方が、滑舌を矯正するために多くお越しになります。
側音化構音とは「いきしちに」の「い列」の発音で、言いづらさが起きている状態のことです。病院では発音障害とも言われますが、大人の方の側音化構音は舌のトレーニングを行うことで、治すことができます。
同じ症状の人はいるのか、どのように改善するのか「側音化構音」を治したい大人の方へ詳しくご説明します。
側音化構音とは
側音化構音とは「いきしちに」など、「い列」の発音ができない状態のことを指します。
子供の頃から「いきしちに」など「い列」の発音ができない方が多く、発音の誤りが起きています。自然に治ることは少なく、発音の訓練をしない場合には、大人になっても治らない場合がほとんどです。
「し、ち、じ」や、「い、ち、じ、き」など、苦手な組み合わさると、舌に力が入り、発音ができなくなる場合や、他の言葉と比べ、顎の動きや舌の動きが左右に動くなど、変な動きをすることもあります。
大人の側音化構音の症状
大人の方の側音化構音でお悩みの方から、下記のような症状を伺います。
症状
- 「いきしちに」の「い列」が言えない、発音がしづらい。
- 滑舌が悪いと指摘されるが自分の耳では分からない。
- 何度言っても聞き返される。
- 「き」と言いたいのに、「ち」「ぎ」など別の言葉になる。
- 「しち」と言いたいのに、「しき」「しぎ」など言葉にならない。
- 発音する時に、舌に力が入る。
- 「いきしちに」の入る言葉で、顎が変な動きをする。
- 病院等で言語聴覚士の方にトレーニングをしてもらったが、言いづらさが残っている。
正しい発音と間違った発音の比較
例えば、「し」と発音する時には、子音の「s」と母音の「い」が組み合わさることで発音されます。「s」の部分は、静かにしてくださいという時の「シーーー」という息のものです。
正しい発音の場合には、口の前方から息が出ますが、側音化構音の方は、口の奥側や、横側から空気が漏れることが多くあり、「シーーー」と言おうとすると「ヒーーー」や、唾液が混ざる音などがします。
口の中で、舌が片側に偏ることで、片側のみ空気が出る方もいらっしゃいます。滑舌トレーニング【さ行の発音理論】の通り、「s」を整えることで治すことが可能です。
舌の脱力
舌の脱力は、側音化構音の方にとって、正しく発音するために必要なことです。
ただ脱力するのではなく、極端に舌に力が入る、母音の「い」の発音での脱力が必要です。
また、子音の「s」や「t」なども力が入ることが多いため、子音での脱力も必須で、舌の脱力をするための、舌のトレーニングをすることで改善が可能です。下記もご参照ください。
下記にて、舌の脱力で側音化構音が治るのかをご説明しています。
舌を鍛える訓練が必要
側音化構音の方は、子供の頃から間違った発音をしてきたことが原因で、舌の先や縁、舌の奥側の筋力が弱い傾向にあります。
舌自体には力が入るため、舌の筋力がない、というよりは、正しい発音で使う筋力が弱い、と表現する方が正確な言い方です。
正しい発音ができるように、舌の筋力をつけるための舌を鍛える訓練を行うことが改善の一番の近道です。
治らないと思っている方が多い
側音化構音の方は、治らないと思っている方が多くいらっしゃいますが、舌のトレーニングをすることで治すことが可能です。
ヴォイスレッスンジャスでは、年齢問わず、多くの側音化構音の方に改善トレーニングを行っていますが、舌のトレーニングにより改善した生徒さんからは、「長年この発音だったので、諦めていた」「自分の状態は治らないものだと思っていた」と伺うことが多くあります。
中には、言語聴覚士の人にトレーニングをしてもらったが、言いづらさが残っているので、見て欲しいという方も多く、状態を見させていただくと、母音の「い」の段階で整っていない場合も多くあります。
言語聴覚士の方へトレーニングをすることがある
実は、ヴォイスレッスンジャスには、言語聴覚士さんも、発音を改善するためにトレーニングにお越しになります。
言語聴覚士さんが?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。本来は、病院等で、言語聴覚士の方が発音の訓練やリハビリをすることがありますが、教える側である、言語聴覚士さん自信も、「い段」が言いづらい方が多くいらっしゃいます。
生徒さん達から「自分は、言語聴覚士という仕事をしていますが、側音化構音(いきしちにが言えない)の方をトレーニングするのは、苦手です。」と伺います。
人間ですから、得意不得意があって不思議ではありません。
ご自身が正しく発音できなければ、患者さんへ教えることもできないため、とても大変なことと思います。
側音化構音はトレーニングで治る
発音の癖を取り除く舌のトレーニングを行うことで、側音化構音は治るものです。
基本的には、教室での1回のレッスンで正しい発音に導くことは可能ですが、継続的に会話で使うための固定をするトレーニングが必要です。
「発音がすごく楽になりました。」「人生で初めて、いきしちにが言えるようになりました。」と涙する生徒さんもいらっしゃいます。練習をすればするほど、言いやすくなりますので、「練習が楽しい」と伺うことも多くあります。
オンラインレッスンでトレーニングも可能です。
声優の方もいる
実は、声優さんでも、側音化構音の方はいらっしゃいます。
声優、俳優、ナレーター、アナウンサーの方へトレーニングをすることが多くありますが、舌を見させて頂くと、発音の位置が「き」や「り」など間違った位置になっている方も多くいらっしゃいます。
この場合も、舌を鍛えるトレーニングや滑舌矯正を行うことで、改善が可能です。まずはご自宅でもできる滑舌を良くする方法【Lesson1】舌トレーニングをお試しください。