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舌小帯短縮症と滑舌の関係
舌小帯短縮症の方から「滑舌を治すことは可能か」というご質問を多く頂きます。
舌小帯短縮症とは、舌の裏にあるスジが短いことで、舌の動きが制限され、「ら行」の発音のしづらさを感じる場合や、舌足らずのような話し方になる場合があります。
手術をする前はもちろんのこと、手術後も、発音のしづらさが改善されないことが多いのですが、その理由をご説明させて頂きます。
舌小帯短縮症と滑舌の関係
舌小帯短縮症の方は、滑舌の悩みをお持ちの方が多いです。舌小帯短縮症とは、舌の裏側のスジが短いことを指しますが、舌が短いことで、発音する時の舌の動きが悪くなることがあります。
舌小帯短縮症の方が感じている症状は、舌を上顎に持ち上げづらい、ら行がだ行の発音になる、舌足らずのような話し方になる等です。
舌小帯短縮症の方が感じている症状
- 舌を上顎に持ち上げづらい
- ら行がだ行の発音になる
- 舌足らずのような話し方になる
滑舌や発音への影響
舌小帯(舌の裏にあるスジ)が短い場合は、上顎に舌をつける動作が、スジが長い方と比べて難しく、上顎につけようとすると、引っ張られるような、つっぱったような感覚が残ります。
上顎につきづらいため、「ら行」が「だ行」の発音になるなど、発音への影響が大きくあります。
さ行が言えない?
中には、「病院で舌小帯が少し短いですね、と言われました。だから、さ行が苦手なのでしょうか。」とお越しになる生徒さんがいらっしゃいます。
滑舌矯正を行う立場からすると、基本的に、「ら行」以外の発音への影響はなく、滑舌トレーニング【さ行の発音理論】の通り、さ行やた行が言いづらい場合は、舌の発音の位置が間違っているだけの場合がほとんどです。
滑舌を治すことはできるのか?
滑舌の「手術」とは?の通り、舌小帯短縮症の方が行う手術自体は、珍しいものではなく、幼少期に手術をする場合や、大人になってから、手術をする場合もあります。
それでは、舌小帯短縮症の方は、滑舌を治すことはできるのでしょうか。
手術をしていない方と手術をした方に分けてご説明いたします。
手術をしていない方
手術をしていない方の場合は、舌小帯の長さを変えることはできませんので、上顎に持ち上げる動作を円滑にするトレーニングが必要です。少し引っ張られる感などはありますが、舌の裏のスジも伸ばすことで、伸びやすくなるものです。
また、動かし方がスムーズではないため、発音の仕方が間違っている場合が多いのですが、訓練を行うと、上顎につきやすく、発音の位置を整えることで、「ら行」が「だ行」の発音になることを防ぐことができます。
舌小帯の伸ばし方は「滑舌を良くする方法 Lesson1舌のトレーニング」が効果的です。
手術後の方
手術をした後の方は、舌の長さは確保されたが、発音の仕方を訓練していない、ということが発音のしづらさの原因です。
この場合は、手術をしたことで、舌は動きやすくなっていますので、正しい滑舌矯正をすることで、発音を改善することができます。
まとめ
舌小帯短縮症の方は、手術をしていない方も、手術をした方も、舌を整える、滑舌矯正を行うことで、必ず滑舌を治すことが可能なのです。
お試しレッスンで、根本的に発音を改善するトレーニングを行なっております。
オンラインレッスンでトレーニングが可能です。