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【滑舌トレーニング】た行の発音理論
「た行」の発音を改善するために、多くの方が滑舌トレーニングにお越しになります。
「た行」の中でも「ち」「つ」が言えない方や、「ただなど」など「た行」が続く言葉が発音しづらい等のお悩みをお持ちですが、「た行」の発音を良くするためには、子音の「t」を理解することが重要です。
それでは、滑舌トレーニングに必要な「た行」の発音理論をご説明させて頂きます。
「た行」の発音理論
「た行」は、子音の「t」と母音の(a,i,u,e,o)から作られる発音です。「た」「て」「と」は、無声歯茎破裂音(むせい・しけい・はれつおん)の「t」と母音の(a,e,o)で作られます。
「ち」は、歯茎硬口蓋破擦音(しけい・こうこうがい・はさつおん)の無声子音「tɕ」と母音の(i)から作られ、「つ」は歯茎破擦音(しけい・はさつおん)の無声子音「ts」と母音の(u)で作られます。
なんとも噛みそうな言葉ですが、区別の仕方は、破裂して音を作るのか、破擦して音を作るのか、考えるとイメージがしやすいと思います。
無声子音とは?下記でご説明しています。
「ち」の発音ポイント
「ち」の発音は、歯茎硬口蓋破擦音の無声子音「tɕ」と母音の(i)で作られます。「ち」の発音練習をする上で重要なのは、子音の「tɕ」の通り、「ɕ」がポイント。空気を流すことが重要です。
もし、「いきしちに」を片側のみで発音しているなど、母音の「い段」を含む言葉が全体的に言いづらい場合は、側音化構音と言いますが、「側音化構音を治したい大人の方へ」の通り、舌の位置を整えることで、改善することができます。
また、歯並びにより、空気の漏れが多くなる等、発音しづらい場合でも、発音を作っているのは「舌」ですので、舌の位置の調整で綺麗な発音を作ることが可能です。
発音しづらい「ち」の単語
- 7時
- 1時
- 父
「つ」の発音ポイント
「つ」の発音ポイントは、「つ」の発音の作りを考えると見えてきます。
「つ」は歯茎破擦音の無声子音「ts」と母音の(u)で作られます。「つ」の発音も子音は「ts」ですので、「s」の空気を通すことが必要です。
また、「つ」が「ちゅ」に発音が変化してしまう場合も、原因は舌の位置と当て方にありますので、滑舌トレーニングで改善することができます。
「つ」の発音がこもる方や発音時に力が入る場合には、「口蓋化構音」と言って、発音を治すためには、訓練が必要です。
発音しづらい「つ」の単語
- 五つ
- 続き
- キツツキ
よくある「た行」の滑舌トレーニングの間違い
「た行」の滑舌トレーニングをする時に、「ち」と「つ」に関して、「た」「て」「と」と同じ「t」をイメージして発音練習をしている方が多くいらっしゃいます。
そもそも「t」は破裂する音なので、「ち」「つ」の発音練習で、歯茎や硬口蓋への接触を極端に行うと「ちゃ」「ちゅ」「ちょ」の発音に変化してしまうことが多くあるため、注意が必要です。
正しく「ち」「つ」を発音する方法では、「t」を整えることと空気を通すことが必要です。
「た行」は強く発音すると舌に効く
「た行」は強く発音すると、滑舌を良くする上で舌に効果があります。
ただし、「いきしちに」で力が入る方は、力を入れると余計に言いづらくなりますので、発音時の舌の形や位置を整えることが先決です。
また、「ち」「つ」に関しては、「さ行」の発音の間違いでも多くありますが、「チッ!」「ツッツ!」のように勢いをつけると、「ちゃちゅちょ」に近い音になりますので、細かい調整力が必要です。
お試しレッスンで舌の位置を正すトレーニングを行なっております。
オンラインレッスンで滑舌矯正のトレーニングが可能です。
まとめ
舌の位置を整えたら、「た」「て」「と」は強くトレーニング、「ち」「つ」は弱くトレーニングすることがポイントです。
た行の発音を鮮明にするためには、「舌の位置の調整」と「舌の筋トレ」が重要で、必ず改善できるものです。
「滑舌を良くする方法!た行の発音トレーニング」もお試しください。