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「し」「ち」の発音ができない理由
小さい頃から「し」「ち」の発音ができないので改善したい、とお悩みでお越しになる生徒さんが多くいらっしゃいます。
「し」「ち」が発音できない理由は、「舌」にあります。「舌の位置」や「舌の形」など、子音と母音の発音の仕方に間違いがあり、発音のしづらさが起きています。
それでは、具体的に、「し」「ち」の発音ができない理由をご説明させて頂きます。
「し」「ち」の発音ができない理由
さしすせその中でも、「さすせそ」は発音できても「し」のみが言えない方、たちつてとの中でも「たつてと」は発音できても「ち」のみが言えない方と、それぞれ母音の「い」を含む発音で言いづらさが起きている方が多くいらっしゃいます。
「し」「ち」の発音ができない理由は、子音と母音のそれぞれに発音の間違いがあることです。「滑舌改善を目指す」の通り、この場合は、正しい発音の位置にすることで、改善が可能です。
生徒さん方の症状
生徒さん方が感じている症状は下記の通りです。多くの方が、片側のみで発音している感覚があること、また、口の中に溜まる感じや、発音がこもる感覚をお持ちです。
症状
- 右側だけを使って発音している感じがある
- 空気が左右どちらかのみしか出ない
- 発音がこもって聞こえる
舌に力が入る
発音がしづらい方は、母音の「い」の発音で、舌に力が入ることが多く、無理に発音しようとして、余計に、舌に力が入ってしまうことがあります。
舌に力が入らないよう、弱く発音しようとしますが、ご自身の意識とは反して、力が入ってしまうため、極力発音しないよう、別の言葉に変換するなどして、発音をカバーします。
弱く発音することにより、目立たせないことは可能ですが、ご自身の中では、発音のしづらさは残ったままですので、根本的に改善する必要があります。
下記でもご説明しています。
「ち」の発音が「き」になる場合は、滑舌QAの「ちがきになる原因は何ですか?」もご参照ください。
子音の間違い
「滑舌トレーニング【さ行の発音理論】」の通り、「し」は子音の「s」、「ち」は子音の「t」がポイントです。それぞれ、空気は、均等に出ることが求められますが、言いづらい場合は、子音の作り方に間違いがあります。
しかしながら、「す」「つ」の発音ができる方は、意外にもスッと「し」「ち」の発音ができることがあります。
母音の間違い
母音の「い」で既に力が入る場合は、母音の発音の仕方に間違いがありますので、「い」の発音練習が必要です。この場合は、「しち」の他に、「いきにひみりじ」などにも、言いづらさが出ている場合がほとんどです。
「いきしちに」が言えない場合を、側音化構音と言いますが「側音化構音を治したい大人の方へ」の通り、この方の場合は、舌の位置を整え、子音と母音を合わせて練習することで、改善が可能です。
オンラインレッスンでトレーニングが可能です。
まとめ
子音と母音の発音の仕方に間違いがあるため、発音のしづらさが起きていますが、正しい発音の位置をトレーニングすることで、必ず、滑舌は改善されるものです。
また、正しい位置で発音ができた時には、発音が楽に感じるものです。
まずはご自宅でもできる「滑舌を良くする方法【Lesson1】舌トレーニング」をお試しください。